会 誌 第 18 号

発刊 2012年12月

 表紙の写真 日南層群の砂岩層底部に見られる流痕
         (宮崎県日南市猪崎鼻半島)

 日南市猪崎鼻半島の海岸では、日南層群の砂岩層底部に見られる流痕(フルートキャスト)が観察できる。海底地滑りなどで生じた激しい水流の中で、礫が泥の表面をバウンドしながら窪みをつくり、そこに大量の砂が運ばれて堆積し、そのまま圧密を受け硬化した。下位の泥岩層は浸食・剥奪されて、砂岩層の底部が残っている。〜足立富男著「写真で見る宮崎県の地学ガイド」参照〜(撮影・解説:佐藤裕一郎)

 
[目次] 

特別寄稿

 北部九州の後期新生代火山層序と岩脈および断層解析に基づく地質構造形成史・・・・・・・・・・・・・・・木戸道男

原著論文

 本邦アルビアン階産イノセラムス5種について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・野田雅之・高橋昭紀・二上政夫

 愛媛県伊予市の郡中層の火山灰のフィッション・トラック年代・・・・・・・・・・・・・・・北林栄一・檀原 徹・岩野英樹

 九重火山における湯坪降下軽石、九重第一降下軽石と梨小降下火砕物の起源・・・・・・・・・・・・・・・・・工藤幸久

 佐伯市宇目水ヶ谷焼の陶石産地調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・麻生昭雄・戸高厚司

地学教育

 火砕流堆積物を素材にした火山・地層の学習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・北林栄一

巡検報告

 大分地質学会2011春の巡検会「蒲江屋形島」報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・堀田秀俊

 大分地質学会秋の巡検会の感想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝口恵美

大分地質学会記事

編集後記・謝辞